問い合わせがあることと、ホームページが十分に機能していることは同じではない
福山市でホームページ制作を考える企業の中には、「今のホームページから問い合わせが来ているから、まだリニューアルする必要はない」と考えるケースがある。確かに問い合わせが発生しているのであれば、ホームページがまったく機能していないわけではない。しかし、それだけで現在のホームページが十分な成果を生み出しているとは限らない。
問題は、現在の問い合わせ数ではなく、本来ならどれだけの問い合わせを獲得できているのかという点にある。
取りこぼしている顧客は見えない
一方で、ホームページによって失われている顧客を企業側が把握することは難しい。
ホームページを見て「少し古い会社に見える」と感じた人が、そのまま別の会社を検索する。必要な情報が見つからず、問い合わせをやめる。スマートフォンで見づらいため、途中でページを閉じる。
こうした人たちは企業に「問い合わせませんでした」と連絡してくるわけではない。
つまり、問い合わせがあるから問題ないという判断には、見えない離脱者が含まれていないのである。
昔より会社が大きくなっているなら話は変わる
特に注意したいのが、ホームページを作った当時より会社の規模や事業内容が変わっている場合である。
数年前には主力だったサービスが現在では一部になり、新しいサービスが売上の中心になっていることもある。スタッフや設備が増え、対応できる仕事も広がっているかもしれない。
それなのにホームページだけが当時の内容のままであれば、現在の会社を知らない人には、過去の姿しか伝わらない。
これはホームページが古いというより、会社の成長に情報発信が追いついていない状態である。
リニューアルで「できること」を増やせる
また、現在のホームページに問題がなくても、リニューアルによって新しい役割を持たせることができる。
これまで会社案内だけだったホームページに、サービスごとの詳しいページを追加する。実績を蓄積できる構成にする。よくある質問を用意する。問い合わせまでの流れを整理する。
こうした変更によって、これまで営業担当者が説明していた内容をホームページ上で事前に伝えられるようになる。
つまり、リニューアルとは古いものを新しくするだけではなく、ホームページにできる仕事を増やすことでもある。
「見栄えを良くするだけ」と考えると損をする
しかし、ホームページリニューアルというと、デザインを新しくすることだと思われがちである。
もちろん見た目は重要である。しかし、デザインだけを変更しても、問い合わせに至る仕組みが変わらなければ効果は限定的になる。
重要なのは、現在の顧客がどのような情報を求めているのかを考え、それに合わせてページ構成を作り直すことである。
ホームページを見た人が「ここに頼めそうだ」と判断できるところまで情報を揃える。その設計ができて初めて、リニューアルの意味が生まれる。
会社の強みを再発見できる
さらに、リニューアルには企業側にも大きなメリットがある。
制作を進める過程では、現在のサービス、実績、顧客層、対応エリア、他社との違いなどを改めて整理することになる。
そこで初めて、「実はこの仕事の実績がかなり多い」「この地域では対応できる会社が少ない」「以前は特徴だと思っていなかった部分が強みになっている」と気付くこともある。
つまり、ホームページを作り直す作業は、自社の価値を再確認する作業でもある。
リニューアルの効果は問い合わせ数だけでは測れない
そして、ホームページリニューアルの効果を問い合わせ件数だけで判断するのも適切ではない。
問い合わせ前に企業への理解が進むことで、商談がスムーズになることもある。採用応募の前に会社の雰囲気を伝えられることもある。営業先から「ホームページを見ました」と言われることで、企業説明の負担が減ることもある。
ホームページは一つの営業経路だけでなく、企業情報を必要とするさまざまな人に対して働き続ける媒体だからである。
「まだ使える」と「今の会社に合っている」は違う
結局のところ、ホームページをリニューアルするかどうかを「今も使えるか」で判断する必要はない。
重要なのは、「今の会社に合っているか」である。
問い合わせが来ていても、現在のサービスが十分に伝わっていないのであれば改善の余地がある。会社が成長しているのに昔の情報しか掲載されていないのであれば、見直す意味がある。
福山市でホームページ制作を考えるなら、古くなったから作り直すという発想だけではなく、今の会社が持っている価値を、今のホームページでどこまで伝えられているかを基準に考えるべきである。
「まだ使える」という理由だけでリニューアルを先送りしている間にも、ホームページを見ている人は、現在の会社ではなく過去の会社を見続けているかもしれないのである。