「応募が来ない原因は“仕事が大変”ではなかった」
■1. 募集前の状況
住宅街にある定員20名の小規模介護施設
「さくらの家」(仮名)。
慢性的な人手不足により、求人サイトで
- 介護職(常勤・パート)
- 夜勤あり/なし両方
を募集していました。
しかし結果は――
2か月掲載して応募ゼロ。
■2. 求人票にありがちな問題点
求人原稿は、一見すると“普通”でした。
- 職種:介護職員
- 業務内容:食事・入浴・排泄介助
- 給与:当社規定
- 勤務時間:シフト制
- 資格:初任者研修以上
しかし、これが致命的でした。
●なぜ選ばれないのか
- 仕事の“重さ”しか伝わらない
- 職場の雰囲気が見えない
- 未経験者は「怖そう」で離脱
- 給与も働き方も比較できない
→ 求職者にとっては“不安しかない求人”。
■3. 見直した3つのポイント
◎① 「きつさ」より「現実」を伝えた
業務内容をこう言い換えました。
- ×「入浴・排泄介助」
- ○「1日平均◯名、2人体制で対応」
- ○「重度介護は少なめ、見守り中心」
→ 想像の暴走を止めることが最重要。
◎② 未経験でも働ける理由を具体化
ただの「未経験歓迎」は信用されません。
- 入職後1か月は先輩が必ず同行
- 夜勤は最短でも3か月後
- マニュアルあり・研修あり
これを明記したことで
無資格・未経験層の応募が増加。
◎③ 写真とスタッフ情報を掲載
- 施設の外観・内観
- スタッフの年齢層
- 利用者との距離感が分かる写真
特に効果があったのは「職員の平均年齢・男女比」。
「自分が浮かないか」が分かると応募されやすい。
■4. 公開後の反応
改善後、3週間で応募4件。
内訳は:
- 未経験パート希望:2名
- 経験者(夜勤なし希望):1名
- ブランクありの主婦:1名
これまで全く反応がなかったことを考えると、大きな変化でした。
■5. 定着率も改善した理由
以前は「思っていたより大変」「人間関係が不安」で早期退職が多発。
しかし今回は
- 仕事内容が事前に分かっている
- 職場の雰囲気が想像できている
そのため ギャップが少なく、定着率が向上。
■6. 管理者の実感の声
「介護は大変なのは事実。でも“どれくらい大変か”を正直に書いていなかったのが問題でした」
「求人は盛るより、不安を消すことが大事なんですね」
■7. 介護施設求人の本質まとめ
介護施設の求人で最も重要なのは「安心して働けるかどうか」。
そのために必要なのは:
- 仕事内容の具体化
- 未経験フォローの明示
- 人間関係・雰囲気の可視化
- 給与・夜勤条件の明確化
これらがそろえば、
求人サイトでも応募は確実に増えます。